愛しのさびれ系ホテル

クラシックホテルからコロニアルホテル、じわっとくるホテルまで

レストラン ラ・マーレ(神奈川県三浦郡葉山町)

お隣の港の碑には「日本のヨット発祥 葉山港」とあったけれど、個人的にはやっぱり鐙摺(あぶずり)漁港のフレンチレストラン。

「さびれ系」とは言い難い(言えません!)。美味しいものを楽しむ人でいつも賑やか。なのに冬になると少しだけ空いてくるのはなぜだろう。こんなに素敵な冬の日に行かないなんてモッタイナイ。「さびれ系」は「モッタイナイ系」でもある。

白い瀟洒な洋館に群青の海。もうそれだけで胸いっぱい。2階はコースでいただくフレンチのレストラン。ちょっとドレスアップして出かけたい。と言っても、肩ひじ張らないレストランだから、親戚のちょっとした集まりなんかにもいい。エレベーターがないのが玉にキズではあるけれど。

でも、なんといっても休日のブランチにフラリと訪れたいのは、1階のカフェ。黒板に書かれたメニューを眺めながら、思いを巡らせる至福のとき。舌を焼くような熱々のきびなごのフリット、具だくさんのガンボスープ下仁田ねぎがド~ン!の一皿。海山の幸、畑の恵みをチャチャっと料理して、ハイッと出してくれる(←イメージです)。夏なら行列必至のところ、冬ならば、正午前なら確実に…そう、期間限定の「さびれ系」。

このたびはじめて気がついた。この1階のお店の正式な名前は、ブラッスリー&カフェ「HARRY'S」だった。久しぶりに行ったら、テラス席がずいぶん増えていた。どこか海辺のプチホテルへ行ったような気分になれる。スタンダードプードルのようなデッカイ海鳥が、浜からこっちを見ていた。

ブラッスリー&カフェ HARRY'S ★★★★☆
(2017.11.25)

f:id:norisuket2017:20171127140142j:plain

f:id:norisuket2017:20171127140215j:plain

f:id:norisuket2017:20171127140254j:plainf:id:norisuket2017:20171127140337j:plain

 

 





「第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン」(施設限定)(東京都千代田区)

「寂れ系」というと叱られるかもしれないが、「愛しのさびれ系」とは、古びていたり、ちょっと難ありだけど、愛さずにはいられない…というホテル。
今回は、ホテルのごくごく一部について、さびれ系に限定認定。

ジムナジアム、スタジオ、プール、リラクゼーション(サウナ、シャワー、ジャグジー)など、コンパクトながら設備も充実。バスタオル、フェイスタオルの無料レンタル、ウエアやシューズのレンタル(有料)、化粧水&乳液も(ホテルのアメニティとは別)。

フロントのスタッフ、トレーナー、いつでもどなたでも、感じがいい。身だしなみも怠らず、言葉遣いも丁寧でフレンドリー、さすがホテル!会員の方々も、揃って感じのいい方ばかり(18歳未満は利用不可)。ジムやプールでのレッスンプログラムも、ま、ここがこうだったら…という声はチラホラ聞くものの、健康増進系、ダイエット、リラクゼーションなど、かなり充実。

オープン時刻は朝7時から夜9時まで、ロケーションは新橋駅から地下歩道で直結、徒歩3分!なのに、ホテルからは直接行けないという…この残念な感じ(ちなみにホテルは港区、隣接の当施設は千代田区)。加えて、マシンやお風呂の設備など、いつもどこかしら不具合があったり。本日も体組成計が OUT OF ORDER (残念すぎる)!心優しい会員達は、慣れているせいか、あからさまに不満を伝えたりしない。そこがまたなんとも…(さびれ系)。

そのせいかどうか、ほどほどの会員数、ほどほどの料金。スタッフとトレーナーに励まされ、週イチの筋トレをもう5年も続けられていることに感謝。


第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン  ★★★★☆
(2017.11.24)

f:id:norisuket2017:20171124155938j:plain

 

(写真は「第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン」の公式サイトからお借りしました)

 

高知アネックスホテル(高知県高知市)

さて、高知のビジネスホテル2軒目は「高知アネックスホテル」。

繁華街の裏通り、どこのチェーンにも属していない独立系の地味目のビジネスホテル。おじさん御用達。部屋は少し広め。ベッドも大きい。フリーWiFiバッチリ。ビデオオンデマンド(だそうだ)。ロングシャツタイプのシマシマ柄パジャマ。ボディシャンプー、シャンプー、コンディショナーの3点セット。洗面台とバスタブの蛇口が別(ポイント高い)。

最上階に男女別の展望風呂&サウナ完備(無料)。HPによれば、男性のほうが大きくて立派だ。窓を開けたら、向かいのマンションから逆展望されそうで外は見られなかったけれど、そこそこゆったり清潔な大浴場。二人用でも、サウナはサウナ。ちなみにダブル、ツインルームは、全室個室サウナ付という。見学(ショウルーム)させてもらえばよかった。日付が変わっても、真下に見える屋外の飲食店からガヤガヤとにぎわいが聞こえてくるのは、さすが高知。朝になったらテーブルもイスもきれいさっぱり消えていて、まっさらの空き地だった。タヌキやキツネの宴会じゃなかったと思うけど。

 

無料の朝食は、和洋のミニバイキング。トースト、甘いパン、おにぎり4種(さけ、うめ、おかか、じゃこ)、味噌汁、サラダ、漬物、ジュース、コーヒー、お茶。甘ったるいシロップ漬けのフルーツが嬉しい。宿泊客の年代も高め、朝が早いのか、ひとりぼっちの朝ごはん。知らない土地へ出張に来ているみたいな気分。

 

かなり年期の入った板長さん、不似合いな制服のロン毛のフロントマン、化粧の濃いお姉さん、コッテリとなでつけた髪型のにこやかすぎる支配人。複雑な人生模様を想像させるホテルスタッフたち。典型的な地方の独立系ビジネスホテル。今どき珍しい客室への朝刊(高知新聞)サービスもあった。どっちが好きかと聞かれたら、次はアネックスホテルにしようと決めた。

 

高知アネックスホテル ★★★★☆

(2017.11.4-5)

f:id:norisuket2017:20171116145425j:plain  f:id:norisuket2017:20171116145353j:plain

 

(写真と図は「高知アネックスホテル」の公式サイトからお借りしました)