愛しのさびれ系ホテル

クラシックホテルからコロニアルホテル、じわっとくるホテルまで

「第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン」(施設限定)(東京都千代田区)

「寂れ系」というと叱られるかもしれないが、「愛しのさびれ系」とは、古びていたり、ちょっと難ありだけど、愛さずにはいられない…というホテル。
今回は、ホテルのごくごく一部について、さびれ系に限定認定。

ジムナジアム、スタジオ、プール、リラクゼーション(サウナ、シャワー、ジャグジー)など、コンパクトながら設備も充実。バスタオル、フェイスタオルの無料レンタル、ウエアやシューズのレンタル(有料)、化粧水&乳液も(ホテルのアメニティとは別)。

フロントのスタッフ、トレーナー、いつでもどなたでも、感じがいい。身だしなみも怠らず、言葉遣いも丁寧でフレンドリー、さすがホテル!会員の方々も、揃って感じのいい方ばかり(18歳未満は利用不可)。ジムやプールでのレッスンプログラムも、ま、ここがこうだったら…という声はチラホラ聞くものの、健康増進系、ダイエット、リラクゼーションなど、かなり充実。

オープン時刻は朝7時から夜9時まで、ロケーションは新橋駅から地下歩道で直結、徒歩3分!なのに、ホテルからは直接行けないという…この残念な感じ(ちなみにホテルは港区、隣接の当施設は千代田区)。加えて、マシンやお風呂の設備など、いつもどこかしら不具合があったり。本日も体組成計が OUT OF ORDER (残念すぎる)!心優しい会員達は、慣れているせいか、あからさまに不満を伝えたりしない。そこがまたなんとも…(さびれ系)。

そのせいかどうか、ほどほどの会員数、ほどほどの料金。スタッフとトレーナーに励まされ、週イチの筋トレをもう5年も続けられていることに感謝。


第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン  ★★★★☆
(2017.11.24)

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(写真は「第一ホテル東京フィットネス&アクアゾーン」の公式サイトからお借りしました)

 

高知アネックスホテル(高知県高知市)

さて、高知のビジネスホテル2軒目は「高知アネックスホテル」。

繁華街の裏通り、どこのチェーンにも属していない独立系の地味目のビジネスホテル。おじさん御用達。部屋は少し広め。ベッドも大きい。フリーWiFiバッチリ。ビデオオンデマンド(だそうだ)。ロングシャツタイプのシマシマ柄パジャマ。ボディシャンプー、シャンプー、コンディショナーの3点セット。洗面台とバスタブの蛇口が別(ポイント高い)。

最上階に男女別の展望風呂&サウナ完備(無料)。HPによれば、男性のほうが大きくて立派だ。窓を開けたら、向かいのマンションから逆展望されそうで外は見られなかったけれど、そこそこゆったり清潔な大浴場。二人用でも、サウナはサウナ。ちなみにダブル、ツインルームは、全室個室サウナ付という。見学(ショウルーム)させてもらえばよかった。日付が変わっても、真下に見える屋外の飲食店からガヤガヤとにぎわいが聞こえてくるのは、さすが高知。朝になったらテーブルもイスもきれいさっぱり消えていて、まっさらの空き地だった。タヌキやキツネの宴会じゃなかったと思うけど。

 

無料の朝食は、和洋のミニバイキング。トースト、甘いパン、おにぎり4種(さけ、うめ、おかか、じゃこ)、味噌汁、サラダ、漬物、ジュース、コーヒー、お茶。甘ったるいシロップ漬けのフルーツが嬉しい。宿泊客の年代も高め、朝が早いのか、ひとりぼっちの朝ごはん。知らない土地へ出張に来ているみたいな気分。

 

かなり年期の入った板長さん、不似合いな制服のロン毛のフロントマン、化粧の濃いお姉さん、コッテリとなでつけた髪型のにこやかすぎる支配人。複雑な人生模様を想像させるホテルスタッフたち。典型的な地方の独立系ビジネスホテル。今どき珍しい客室への朝刊(高知新聞)サービスもあった。どっちが好きかと聞かれたら、次はアネックスホテルにしようと決めた。

 

高知アネックスホテル ★★★★☆

(2017.11.4-5)

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(写真と図は「高知アネックスホテル」の公式サイトからお借りしました)

 

 



セブンデイズホテルプラス(高知県高知市)

というわけで、高知のビジネスホテル泊り較べの続き。

まず1軒目は、ビジネスホテルの域を超えている!
オシャレピープル絶賛の「高知セブンデイズホテルプラス」。

ガラス張りのカフェを思わせる1階のスペースには、14人が掛けられる横長の大テーブルが2台。女性オーナー好みの現代アートや丸尾康弘さんの木彫の「ウェルカムボーイ」が置かれている。ひっそりとドリンクの自販機。フリーPCもある。奥まったフロントで出迎えるスタッフは、カフェの店員さん風エプロン。
廊下も部屋も壁は真っ白。シンプルの極みの室内には、絵が1点。オフホワイトのパジャマに着替えて、あとは寝るだけ。窓の向こうには同系列の「セブンデイズホテル」が見えた。

 
朝ごはんには、評判のパン屋さんの焼きたてパン、サラダ、ヨーグルト、ゆで卵、バナナ、ジュースにコーヒーがふるまわれる。前夜の過食のせいで食欲がなくても、朝の光の中でボンヤリするのは気持ちいい。平日にはお好みで和食も選べる(要予約)。金曜日の午前9時、大橋歩さんの本から抜け出したような、オシャレなリタイア世代のご夫婦と一緒になった。これから牧野植物園や雑貨店を回るらしい。

高知へ来たら外せない「日曜市」は、ホテルから2,3分。まっすぐ歩くと「大手筋」。高知城までの約1km、ギッシリと露店が並ぶ。その数400店以上、300年もずっと前から続く、歴史ある街路市。農作物から海産物、お寿司、いも天などのジャパニーズスナック、パン、日用品、花や植木、打ち刃物に骨とう品など、ここにしかないものも多いマーケット。朝から夕方までやっているが、朝イチで行くのが正解。

朝食のあと、少しボンヤリしてからすぐ近くの「横山隆一記念まんが館」へ向かう。このホテルに泊まる人は、あんまり足を運びそうにない。

セブンデイズホテルプラス ★★★☆☆ 
(2017.11.1-2)

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