愛しのさびれ系ホテル

クラシックホテルからコロニアルホテル、じわっとくるホテルまで

ザ・キャピトルホテル東急 山王スイート(東京都千代田区)

愛しのさびれ系、番外編です。
日本を代表する和のおもてなし、ザ・キャピトルホテル東急の誇る「山王スイート」に潜入してまいりました。

「ザ・キャピトル スイートとともにホテルを代表する山王スイート。障子と襖をしつらえた広々としたリビング・ダイニングで、日常から解き放たれるひとときをお過ごしください。」公式サイトご紹介文のとおり、私ごとき庶民の日常からは離れまくりの別世界。

その日「和の最上級を感じるスイートルーム」には畳が入り、呉服屋さん仕様に。現代風衣装ながら、番頭さん、手代、女中頭といった役どころの方々も、お得意先の奥様やお嬢様のお相手をしています。ソファには無造作に置かれたバーキン、セレブな顧客がゆったりと寛がれ…

破天荒な店主は、どこぞのご令嬢のお見立て中。場違いな私はコッソリと目につかないように気配を消して、息をひそめているのです。そんなにまでして行かなくてもいいのに…とお思いでしょうが、哀しきホテルジャンキーの性、山王スイート見たさに、ついつい足を運んでしまうのでした。ちなみに気になる一泊のお値段は、公式の料金表によれば120万円程度とありました。

ショウルームが終わり、ス~ッと消えようとしたら、目ざとく見つけた店主の鋭い雄叫び「××○○▲▲××!!」直訳すると「マストバイの着物があるから高知へ帰ったら店に寄れ」とのこと。くわばらくわばら…

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山王スイート(501)

(写真は「ザ・キャピトルホテル東急」「ごふく美馬」のサイトからお借りしました)

お遍路さんの宿(高知県安芸郡田野町)

四国八十八カ所を巡って参拝する「お遍路さん」
GWの土佐路では、歩き遍路さんをたくさん見かけた。背中に荷物を背負い、1番から88番まで(逆回りも)、40~50日間歩いて回る。一度にに回るのを「通し打ち」、何度かに分けて回るのを「区切り打ち」というそうだ。あきらかにそれとわかる外国の方もいるのは、キリスト教の巡礼文化があるからか。

さて、そんなお遍路さんの宿はどこに?どんなふうに予約するのか。その日の天候や体調、懐具合など、選ぶ宿は違ってくるそうだ。

昔ながらの「遍路宿」は、1泊2食で6千円ぐらい。古くからの旅館や民宿タイプ。最近は民泊型(?)も増えた。自宅の一室や、アパートなど、1泊素泊まりで2千円ぐらいから。別料金で食事を出すところもあるが、コンビニや食堂ですませるところが多いらしい。予約はインターネットや電話で、その日の午後1時までに連絡を、とあった。

高知県の東部、田野町にある「旅の宿美園」。美園さんという面倒見のいい女性あるじの宿。二世帯住宅を宿にしている「民泊」タイプ。男女別のドミトリーと雑魚寝部屋がある。1泊素泊まり2800円、夕食600円、朝食400円(料金は目安)。看板は私の母が墨で書いたもの。田んぼの中に見えますが、近くにはごめんなはり線「田野駅」、道の駅「田野駅屋」、ローソンも徒歩5分圏内。


「旅の宿美園」高知県安芸郡田野町 
「お遍路ハウス88」のホームページからも予約が可能。https://henrohouse.jp/ja

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ザ ホテルヨコハマ(神奈川県横浜市)

2000年よりも前に横浜に住んでいたなら、きっと「ザヨコ」の名前を聞いたことがあるはず。ちなみに横浜では、三日住めば皆「ハマっ子」である。

「ザ ホテルヨコハマ」は、1979年の開業以来「ザヨコ」として、ハマっ子に親しまれていたホテル。堂々とした「ホテルニューグランド」のような憧れの存在ではないが、一度は行ったことがある。そんなホテルだった。

2003年に「ザ・ヨコハマノボテル」になり、2006年には「ホテルモントレ横浜」と名前を変えて今に至る。が、モントレになってから利用したことはない。目の前には、山下公園イチョウ並木、氷川丸の横浜港とベイブリッジ。景色も建物も変わってはいないけれど、遠のいてしまったのは、全てが「ウェディング推し」だから。レストランも「特別な日」のためのものになり、カフェもコーヒーショップもない。


なんと横浜で結婚式をするカップルには、市長からお祝いのメッセージが届く(事前申し込みが必要)。横浜市と横浜観光コンベンション・ビューローとの「横濱ウェディング」事業のサービスのひとつ。祝福する気持ちはあるけれど、このあたりから港の景観がテーマパーク化し、ホテルをイベント会場へと変えてしまったような気がしてならない。

私の住むヨコハマにも、上質な日常のちょっとした句読点みたいなホテルがほしい。

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山下公園のインド水塔
(写真は「横浜市環境創造局」のサイトからお借りしました)